漏電火災警報器とは
漏電とは一般的には電路の配線や機器の絶縁効果が薄れて、大地を帰路とする循環電流を生じる現象の事です。木造建築に多く見られるラス(鉄網)・モルタル塗りで、屋内電気配線から電流が漏れることにより、その経路にあたる壁下地の鉄網が発熱し、火災が発生することがあります。この電気の漏洩(漏電)による地絡電流による加熱出火を未然に防止するため、漏洩電流を感知して、警報を発する設備です。
屋内配線の被覆が破れることなどにより、接地している金属と接触すると、漏洩電流は変圧器2次側の非接地電線から漏電点、そこからメタルラス等へ流れ、大地第2種接地線へ流れ、閉回路を流れることになります。
変圧器2次側の非接地側の電線には、接地側の電線に比して、漏洩電流分だけ余計に電流が流れることになり、この差による不平衡電流分を、回路方式若しくは接地線方式いずれかの方法で感知し、変流器の二次側巻線に誘起電圧が生じ、この電圧を増幅部に入力信号として与えて、継電器を働かせ、警報を発します。
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