避難設備とは

避難設備とは、火災などの災害が発生したときに避難のために使われる機械器具や設備をいいます。
避難設備は大きく避難器具誘導灯、標識に分けられます。

避難器具

避難器具は応急的、補足的な避難の手段であり、避難階段などで避難できない場合に用いら、簡単に操作ができ、確実に機能し、過大な不安感を与えないものであることが性能として要求されます。
この避難器具には避難ロープすべり棒すべり台避難橋避難タラップ避難ばしご緩降機救助袋の8種類がありますが、設置すべき器具の種類や設置数などは消防法に細かく定められています。
なお、災害時に避難器具を使いこなすためには、平常時の訓練によって、使い慣れていることが望まれます。

避難器具の詳細

誘導灯・標識

誘導灯、標識は、非常口の位置や避難の方向を示すためのもので、照明装置のついた誘導灯と、つかない誘導標識とに分けられます。
誘導灯や誘導標識の表示は、だれにでも容易に識別できること、また遠方からでも見分けられることが必要とされます。
表示内容は、避難口を示す記号、避難方向の矢印、非常口という文字により構成され、色彩は緑色にすることが法令に定められています。
誘導灯には大、中、小の3種類のものが用意されており、見分けのつきにくい地下街や駅舎などでは、大形の長辺が1メートル以上もあるものが使用されます。
なお、誘導灯には蓄電池による非常電源が備えられ、停電しても即時に点灯するようになっています。